今ではほとんど耳にしなくなったこの言葉せっちん大工、僕も修行時代に親父からよく言われたものです。せっちんとはトイレの別称のことせっちん大工とはせっちんしか作れない大工せっちんしか作らせてもらえない大工のこと、言ってしまえばあまり腕のいい大工ではない事を言う。本当にそうだろうか?今のように壁紙が普及する前はあの狭い空間でトイレと言えど壁は真壁で回縁が回り天井も竿縁天井など和室とあまり変わらない仕事をしているのをよく見かけます。本当は何か違う意味があるようにおもえます。そんな、せっちん大工の僕はトイレにはその現場に搬入された材料の中から最良の床板をトイレに張るようにしています。